【もうすぐ5周年】コワーキングスペースビィーゴでは今までこんなイベントをやってきました!Vol.2 〜本のイベント編〜

こんにちは!ビィーゴイベントディレクターのながはらです。いつもご利用ありがとうございます!!おかげさまで、ビィーゴは2024年9月17日で5周年を迎えます。この間、たくさんのイベントを開催しました。少し気が早いですが、これを機にビィーゴでのイベントの歴史を振り返ってみたいと思います。

第2回は「本のイベント」編
読書会など本に関するイベントを取り上げます。私自身が元書店員(ビジネス書担当)だったこともあり、イベントの中でも最も力を入れたものの一つです。これまで参加して下さった方はもちろん、そうでない方もぜひ、最後までお付き合い下さい!

2021年2月みんなの本棚プロジェクトスタート

2021年2月から「みんなの本棚プロジェクト」という企画をスタートさせました。
毎回テーマを決めて、スタッフや利用者の方にオススメの本を紹介するというものです。5階の受付横にコーナーを作って皆さんに書いていただいたカードを展示しました。

この時期は、コロナ禍でなかなか対面のイベントが開催しにくい状況でした。その中でも、利用者の方とコミュニケーションをとりたいと企画したのが、この「みんなの本棚プロジェクト」です。初回のテーマは、「コロナ禍のいま読みたい本」でした。ド直球ですね。

こちらは、いわゆるイベントとは違いますが、こういった本に関わる取り組みをしていたことが読書会などのイベントにつながったと思います。なのであえて、この記事で取り上げました。

こちらの企画は既に終了していますが、皆さんに書いていただいたカードはファイルにまとめて5階の本棚に置いています。面白そうな本がたくさん紹介されているので、ぜひ手に取ってみてください!

2021年12月 ABD読書会スタート

最初はトライアルから

2021年12月からABD読書会をスタートさせました。
ABD読書会とは、1冊の本をみんなで分担して読んでその内容をみんなで共有する読書会です。一人ひとりが読む分量は少ないので、普段本を読まない人でも気軽に参加することができます。

このABD読書会。聞いたことがない方も多いかもしれませんが、結構いろんなところで開催されているのです。たとえばコワーキングスペースの他にも、企業の研修や学校などでも活用されています。

かくいう私も、書店員時代にABD読書会を何度か企画していました。
実はその時にお客さんとして参加してくれていたコミュニティマネージャーのアサカワミト(以下アサカワ)が「あれをビィーゴでやったら面白いのではないか」という提案をしてくれたんです。それを受けて、やってみることにしました。

この時期は、コロナ禍で大人数のイベントがやりにくい状況でしたが、少人数でできるこのイベントなら気軽に参加してもらえるのではないかと思いました。

スタートさせるにあたり、まずスタッフと一部の会員さんだけでトライアルを行いました。そこで出た意見や当日の様子を参考にビィーゴオリジナルの読書会を設計しました。

書店時代から大きく変えたのは、イベントの時間です。トータル3時間でやっていたものを2時間にしました。普段から本を読んでない人にも来てほしいと思ったからです。読む本も比較的簡単なものにし、一人当たりが読む量も無理がない量(本の内容によって決定。大体20ページ〜30ページ)にしました。

ABD方式の読書法について詳しく知りたい方は、公式ページをご覧ください。読書会運営のためのマニュアルもダウンロードできるので、自分もやってみたいという方はぜひ!

2022年1月 ABD読書会Vol.1「企画」開催

2022年1月に『ABD読書会Vol.1「企画」をみんなで読もう!』を開催しました。
読んだのは、フジテレビの人気番組「逃走中」などを手掛けたコンテンツプロデューサー高瀬敦也さんの『企画 「いい企画」なんて存在しない』(クロスメディアパブリッシング刊)です。

企画というと、高瀬さんのようないわゆるクリエイティブ職の方がされるイメージが強いですが、そうではありません。例えば、今日どこでランチを食べようかと考えるのも、旅行のプランを考えるのも企画。つまり、人生のあらゆる場面において企画が存在します。だから、企画力を高めることにより、仕事もプライベートも充実させることができるのでは、そんな考えでこの本を選びました。

その後は、2022年2月に、Vol.2「フィンランド人に学ぶ仕事も休みも大切にする生き方」を、8月にVol.3「会議が盛り上がる!ファシリテーション力」を開催しました。

Vol.2からVol.3までに半年のブランクがあるのは、新型コロナウイルスの新規感染者増加の影響です。この時期は、新型コロナウイルスの新規感染者数のグラフを見ながらその谷間(感染者数が少ないタイミング)でイベントを開催するといった感じでした。

選書の際に考えたこと

読書会で最も重要なのは本選び。その際に意識したのは、ビィーゴがコワーキングスペースであることです。

私の思考過程をざっくり箇条書きにしてみました。

・コワーキングスペースは働く場所なので、仕事に関係するものがいいだろう。いわゆるビジネス書だけでなく、スポーツ指導者が書いたリーダー本などビジネスに役立つものも含めた広義のビジネス書も含めたらいいのでは。

・コワーキングスペースで働くことは、コロナ禍で普及してきたとはいえ、まだまだメジャーではない。オフィス勤めのクラシックな会社員ではない働き方をしている人が多いはず。したがって、働き方や仕事を含めたライフスタイルに関心が高い方が多いのでは・・・

・コワーキングスペースで働くことがメインストリームではないということは、ここにいる方は、比較的感度が高く、クリエイティブなことに関心がある方も多いはず。

以上のことを念頭に置きながら書店に行き、直感で自分が面白そうだと思ったもの、実際に買いたいと思ったもの選んでいました。

マーケティング、会話術など具体的なビジネススキルに関する本と、働き方・生き方などライフスタイルに関する本を交互に取り上げることも意識していました。

ABD読書会を紹介するコーナーを作成

ビィーゴの壁面にABD読書会のコーナーも作りました。
そこには、当日参加者が作った本のまとめと当日の写真を展示。絵が得意なスタッフに依頼し、当日の様子を一枚にまとめたシートも作ってもらいました。ご覧になった方は「何だこれは?」と思われたかもしれませんね。イベントの雰囲気だけでも知って欲しかったんです。

ちなみに、枚方ビオルネを運営している会社の社長(現在は会長)は、毎回この展示を見てくださっていて、よく「あの読書会いいねぇ」と声をかけられました。

この展示は後で取り上げる読書会のリニューアル後も続けましたが、現在は終了しています。その代わり大学生スタッフの奥村さんが当日の様子を一枚にまとめた手書きのポスターを作ってくれています。読書会の様子が一目で分かるので、ビィーゴに来られた方はぜひご覧ください。

2022年4月ビィーゴpresents!! 『呼吸の理解を深める ゆっくり読書のススメ』を開催

2022年4月には、ビィーゴpresents!! 『呼吸の理解を深める ゆっくり読書のススメ』を開催しました。
これは、劇作家でもあるアサカワが企画したイベントです。ABD読書会が効率よく本を読むために速読をするのに対し、こちらは呼吸を意識しながら本をじっくり読むことに主眼を置いています。普段から呼吸や身体の動きを研究しているアサカワにしかできない企画だと思いました。

2022年10月 ABD読書会Vol.5 自分の頭で考えよう!人生を思考停止しない「考える練習帳」開催

担当者2人体制に

2022年10月に『ABD読書会Vol.5 自分の頭で考えよう!人生を思考停止しない「考える練習帳」』を開催しました。
この回から新たにアサカワが担当者に加わりました。

これ以降読書会は、私(ながはら)とアサカワとの二人で担当することに。二人とも本が好きで日頃からよく読んでいるという共通点はありますが、関心がある分野は微妙に異なっています。二人体制になることにより、よりバラエティに富んだイベントができるようになったと思っています。

この回は、ちょっとしたサプライズがありました。書店員時代に私と一緒にABD読書会をしていた方のパートナーで、ご自身もABD読書会を主宰している方が参加してくれたのです。その方は、かなり本格的な読書会をされている方なので、身が引き締まる思いでした。

2023年6月 読書会のリニューアル

なりたい私になるためのビィーゴbook&talk!!に

2023年6月。この回から、これまでやっていたABD読書会のタイトルをリニューアル。なりたい私になるためのビィーゴbook&talk!! Vol.1 「私は私のままで生きることにした」を読むを開催しました。

この記事の最初の方で紹介したように、ABD読書会は大変優れたメソッドなんですが、普通の人はABD読書会と聞いても何のことか分かりません。あと、読書会という名前から本好きが集まる場という印象を持つ人も多いだろうと思いました。

主催者としては、本好きの人も、普段本を読まない人にも気軽に参加してほしい!そして、楽しくおしゃべりして、自分を少しだけバージョンアップさせるきっかけにしてほしい!ということで、アサカワと議論に議論を重ねた結果「なりたい私になるためのビィーゴbook&talk!!」というタイトルにしました。

方式についても、ABD方式以外のものも取り入れることにしました。この日は、参加者が目次の中から気になるトピックを選んで読み、気になるフレーズを紹介するという形で実施。これまでより一人当たりが読む量が減り、発表もカジュアルなものになりました。

2023年8月 「大谷本」でbook&talk!!

2023年8月に『なりたい私になるためのビィーゴbook&talk!! Vol.2 「大谷翔平選手に学ぶ不可能を可能にする思考」を読む』を開催しました。

メジャーリーガー大谷翔平選手が日本でプレーしていた頃のエピソードや言葉をまとめた本「不可能を可能にする大谷翔平120の思考」を読みました。

なぜ、この本を選んだかというと、大谷人気にあやかりたいという気持ちはもちろんあるのですが(笑)
一流のアスリートの考え方が普通のワーカーにとっても参考になると思ったからです。

目標を設定して、それに向けて努力し結果を出すというのは同じですし、それを高いレベルでやっているのがアスリートです。だから、アスリートの本も広義のビジネス本だと私は考えています。

実際に、この日の参加者からも大谷選手の『単なるポジティブではなく「謙虚さを伴った前向き志向」ポジティブ思考を参考にしたい』といった意見が出ていました。

ちなみに、私はこの日、大谷選手が当時所属していたロサンゼルス・エンゼルスのキャップと大谷Tシャツ(しかもオールスターで本人が着用したモデル!)を着用して司会

実は、この日に限らず、留学のイベントの時はアメリカのカレッジスウェットを着るなどしているのですが、誰も気づいてくれません(涙)

ただ、この日に限ってはものすごく反応が良く、コワーキングスペースやレンタルスペースを使っている方から「お、大谷だね。いいね!」などと声をかけられることが多かったです。あらためて、大谷人気はすごいなぁと思いました。

2023年11月 学生企画のbook&talk!! がスタート!

学生スタッフが選書から運営までを担当

2023年11月に「なりたい私になるためのビィーゴbook&talk!! Vol.5 集中力を操ろう!」を開催しました。

このイベントは、ビィーゴの学生スタッフが主体となって開催する第一弾でした。全3回の企画で、西野(写真左・大学生)、上北(写真中央・当時大学院生)、髙橋(写真右・大学生)の3名が担当してくれました。

なぜ、学生企画かというと、学生の方をはじめ若い方にもっと参加して欲しかったからです。私のこれまでの経験からいうと、イベントに参加してくださる方の年齢層はどうしても企画する側のそれと近くなります。関心を持っているテーマが似ているからでしょう。

これまでは、私(40代)とアサカワ(30代)が担当していたので、参加者は30代以上が中心。もちろん、同世代の方が参加してくださるのは非常にありがたく、感謝しかないのですが、もう少し下の世代にもこのイベントを広めたいという思いがありました。

普段ビィーゴを使って下さっている方はご存知かと思いますが、ビィーゴの利用者には若い方が多いです。受験勉強のために使っておられる学生の方もたくさんいます。そういった方々のお役に立ちたいという思いもありました。

実際に開催してみると、これまで参加されていた30代以上に加え、高校生、大学生なども参加してくださいました。みなさん、読書会の存在は展示やポスターなどで知っておられたけれど、大人に混じって参加することにハードルの高さを感じていたそうです。「学生スタッフの企画ということで、親近感を持てた」ということなので、企画して良かったですね。

イベント当日は、学生と社会人が一つの机を囲んで、本の内容についておしゃべりしました。年齢や肩書きが異なる多様な人々が集うビィーゴならではの光景だったと思います。

学生企画は、ひとまずこれで終了しましたが、今後新たな企画が生まれるかもしれません。ぜひ、ご期待ください!

学生スタッフの成長

速読力・要約力・プレゼン力が大幅に向上!

book&talkを通して感じたのは、学生スタッフの成長です。book&talkでは、本の内容を1枚の紙にまとめて、2〜3分でプレゼンします。回を重ねるごとに、速読力・要約力・プレゼン力がみるみる向上していくのが側から見ていて分かりました。特に、スタッフ上北はABD読書会がスタートした頃からのメンバーで、就職活動などで忙しい時期を除いてほぼ毎回参加してくれていたので、その成長が顕著でした。

もちろん、それは他の参加者も同じで、リピーターの方はみなさん、本を読むのが速くなり、プレゼンをコンパクトにまとめるのが上手くなっていきました。こういった力は、どんな仕事をするにも必要なものです。

「面白いだけではなく、ちゃんと役に立つイベントをしたい!」と思って企画してきたので、みなさんのこういった変化はとてもうれしかったですね。

上北は、2024年3月に大学院を修了し、同時にビィーゴスタッフも卒業。4月から社会人としての生活をスタートさせています。ビィーゴ卒業に際して、これまでを振り返る記事を書いてくれています。読書会についての記述もたっぷりあるので、ぜひご覧ください。

2023年12月 スタッフ研修でもbook&talk!

2023年12月にビィーゴスタッフの研修を行いました。せっかくなら、普段やっているbook&talkをここでもやってみよう!ということで、接客の基本や、コワーキングスペースの運営についての本をそれぞれ分担して読んで、みんなで議論しました。

これまでbook&talkに参加したことがないというスタッフもいましたが、みなさんすぐに慣れていました。「一方的に話を聞いたり、資料を読んだりする研修よりも、こうやって本を読んで議論した方が内容が頭に入ってきていいですね」といった感想もあり、概ね好評でした。

ちなみに、この日はABD読書会と同じ形式で行いました。企業研修などで使われることが多い形式なので、こうした場にはピッタリだと思います。もし、自分の会社やグループで読書会をやってみたいという方がおられたらぜひ、book&talkに参加してください。雰囲気がつかめると思います。

2024年4月本棚のリニューアル

スタッフによる〇〇の棚を作成

2024年4月にビィーゴ5階にある本棚をリニューアルし、その一角にスタッフによる○○の棚というコーナーを作りました。スタッフが○○に入るテーマを決めてそれに合う本を5〜10冊程度選んでいます。
学生時代、友人の家に遊びに行った際に本棚を見て、「大人しそうだけど意外にクライムサスペンスを読むんだ!」など、その人の意外な側面を知ったという人も多いと思います。そのような形でスタッフについて知ってもらい、コミュニケーションのきっかけになればと思って企画しました。

こちらのコーナー、現在はスタッフだけですが、将来的には会員の方にも広げていく予定です。また、ここにある本を使った読書会をするなど、イベントとも連動させたいと思っています。

私も「猫のように生きたい人のための棚」を作りました。ビィーゴに来られた際にはぜひご覧くださいね。

まとめ・コワーキングスペースを情報発信の拠点に

というわけで、読書会を中心に本に関するイベントについて振り返ってみました。読書会はトライアルも含めて全部で16回実施。その間参加者の反応を見ながらトライ&エラーを重ねてきたので、楽しくて役に立つイベントとして完成度の高いものになってきたと思っています。

ただ、毎回集客に苦労しているのも事実で、まだまだ課題は多いです。ハードルが高いと思っている方に本のイベントについて、どう魅力を伝えていくか、これからも試行錯誤を続けなければいけません。

私自身、コワーキングスペースの価値は、多様な人々が集うことによって生まれる化学反応だと思っています。ここにくれば、いろんな人と出会い、新しい情報が得られ、仕事やライフスタイルを見直すことができる。そのためのソフトとして、本に関するイベントをこれからも企画していきたいと思っています。

以上、「コワーキングスペースビィーゴでは今までこんなイベントをやってきました!Vol.2 本のイベント編」でした!この記事はまだまだ続きます。次回は、Vol.3交流会、アクティビティ編です。引き続きお付き合いください。


※ビィーゴで開催されるイベントは、駐車券割引サービス取り扱い対象外です。

この記事を書いた人
まさやん
ビィーゴのイベントディレクター兼写真部長です。大阪市生まれ枚方市育ち。地元を拠点に、全国各地のローカル&ソーシャルな活動に関わるべく、いろいろ動いています。趣味は、鉄道旅・読書・スポーツ観戦(特にラグビーが好き)。