奈良で「仕事と遊び」がテーマのイベントに参加しました!

こんにちは!! ビィーゴイベントディレクターのながはらです。

「面白いイベントを企画するためには自分たちもお客さんとしてイベントに参加しなければ!」、ということで大阪を中心にさまざまなイベントや人が集まる場所に足を運んでいます。

今回は、奈良市にある創業支援施設BONCHIで2023年9月29日(金)に開かれたイベント「LIFE PICNIC 〜「生きる」をめぐる、ぐるぐる時間〜Vol.2 仕事と遊び」に参加してきました。

早速、当日の模様をレポートしたいと思います。

BONCHIってどんなところ?

この日の会場だったBONCHI奈良市の中心部にある創業支援施設です。コワーキングスペース、レンタルスペースの他にカフェなどパブリックスペースがあります。弁護士など専門家による創業相談も受けられるそうです。近鉄奈良駅から歩いてすぐの場所で、近くには興福寺や奈良公園などの有名観光地があります。

イベント「LIFE PICNIC」とは?

イベントのホームページによると、LIFE PICNICは、「多様な価値観を知り、自分はどうありたいのか?どう生きたいのか?を考える連続企画」だそうです。

『「生きる」について考えるという壮大なテーマを掲げながらも、ピクニックのような楽しい雰囲気の中で、重さと軽さ、真剣さと楽しさ、学びと遊び、が混ざり合い、自分たちにとっての「当たり前の世界」を見直す機会にしていきたい』のだとか。

会場は、ピクニックという名前の通りアウトドアのような雰囲気で、参加者はレジャーシートに座ってサンドイッチを食べながらお話を聞きました。

ビィーゴでも、スナックビィーゴやランチオフ会などのイベントを開催していますが、飲食付きのイベントはリラックスした雰囲気でいいですね。

ちなみに、私は第一回に続いての参加です。講座の内容、コンセプトともに素晴らしかったので、できる限り参加させていただくことにしました。

第一回のレポート記事もホームページに掲載しています。興味のある方は本稿と併せてお読みください。

この日のテーマは、「仕事と遊び」

このイベントは全6回シリーズで、毎回異なったテーマで行われます。今回は「仕事と遊び」がテーマでした。

トークとワークショップの2部構成で、トーク部分はエッセイ作家・MCのしまだあやさん(写真左)がナビゲーターを務められています。ちなみに、しまださんは、ビィーゴのオープニングイベントに来て下さったそうです。ありがとうございます!

唐川靖弘さんの人生を聞く!

この日のゲストは、唐川靖弘(からかわやすひろ)さん。プロフィールによると、唐川さんは越境型人材「うろうろアリ」を社会に増やすことを使命に、ビジネスイノベーション、組織文化変革、次世代リーダー育成をテーマにした実践プロジェクトのデザイン・ファシリテーションや大学での講義を行っている方。趣味はブラジリアン柔術!
 
プロフィールを読んでいるだけで面白そうな人ってのが分かりますね。「越境型人材」、「うろうろアリ」など気になるワードがいっぱいです。


うろうろアリって?

トークは、まず気になるワード「うろうろアリ」とは何?というトピックから始まりました。アリの世界には、隊列を組んで一心不乱に物を運ぶ「働き蟻」の他に一見遊んでいるように見える「うろうろアリ」がいます。

この「うろうろアリ」は、思いがけない餌場を見つけたり、自分達に襲い掛かる危険をいち早く察知したりしている。つまり、一見サボっているように見える「うろうろアリ」が新しい価値を見出してくる。

人間の世界も同じで、何かを人に命令されて一心に動く「働きアリ」ではなく、自分ならではの目的意識や意義に導かれながら、自分なりの生き方や働き方を模索する「うろうろアリ」こそが、新しい価値を社会にもたらすのではないか。

もちろん、「うろうろアリ」ばかりでは組織が成り立たないのですが、「うろうろアリ」のような存在が組織には必要だと唐川さんは言います。

この「うろうろアリ」という表現は唐川さんのオリジナルです。アメリカの大学職員として働いていた時、ハロウィンのお菓子に群がるアリを見て思いついたそうです。

この日は、時間の制約上細かい話までは聞けませんでした。会場で販売していた唐川さんの著書「THE PLAYFUL ANTS」(EB Publishing)を購入したので、これを読んで「うろうろアリ」について深掘りしてみたいと思います。

ブックオフで乱読!

その後は、唐川さんが考える仕事や遊びについてお話されました。ここでは全ては紹介しきれないので、一番印象に残った「ブックオフで乱読!」のエピソードを紹介します。

唐川さんは「時間があってお金がなかった頃」、ブックオフの100円コーナーにある本をジャンルもこだわらず片っ端から買って読んでおられました。すると、その時に得た知識はもちろん、その行動が評価されて難関の外資系広告代理店に採用されたそうです。

もちろん、このことだけが評価されたとは思いませんが、未知の領域に貪欲に突き進む姿勢が、その会社にとって足りないピースだったんでしょうね。ちょっとした「遊び」が「仕事」に結びついたいい例ですよね。

仕事や人生のヒントを得るために本を読むという人は多いと思います。でも、自分で選んだ本はどうしても似たようなテイストになりがち。また、Amazonのようなネット書店には過去の購入歴から自分の好みをバッチリ把握されています(苦笑)。

そのことを考えると、唐川さんのようなやり方は、普段の自分にとって想定外のものと出会う効果的な方法だと思いました。

ちなみに、唐川さんのオススメは「目をつぶって手に取った本を買う」あるいは「ジャケ買い」だそうです。私もぜひこの方法を試してみようと思います。失敗しても数百円ですし・・・

ワークショップ〜人生で記憶に残っているシーンは?

トークの後は3人ずつのグループに分かれてワークショップ。10代、20代、最近など人生の段階ごとの「記憶に残るシーン」をワークシートに書き出し、それをもとに議論しました。

私は10代の頃、大学入試の会場でラテンアメリカ研究会の演奏に出会ったことがきっかけでその大学を志望したという話を書きました

これだけだとよく分からないと思うので補足します。

高校3年生の時、記念受験で東京の大学を受けました。受験最終日、会場を後にする人混みの中にいると、ラテンアメリカ研究会によるサンバの演奏が聞こえてきました。彼ら・彼女らがめちゃめちゃ楽しそうだったんですよね。それを見て、「めっちゃ活気あるやん、絶対この大学に行きたい!」って思いました。

結局、この時の受験は失敗に終わりましたが、既に合格していた別の大学を辞退して浪人。一年後サンバを聞いた大学に進学しました。結果的に、この大学で素晴らしい友人に出会えて、たくさんの刺激を得ることができたので、正解だったなと今でも思っています。

少し長くなりましたが、こんな感じでそれぞれが印象に残ったシーンを語って、みんなの前で発表もしました。このワークを通して、自分の行動原理や価値観を知ることができて面白かったです。

自分の行動原理は、なんか面白そう!っていう直感を大事にすることですかね。

カードを選んで仕事と人生についてトーク

ワークの後は、トークテーマが書かれたカードを一枚ずつ引いておしゃべりをしました。これは、前回と同様ですが、カードの内容はこの日のトーク内容に応じたものに変わっています。

私が引いたカードは、「越境エピソードひとつ」。中学の同級生が誰もいない高校に進学したエピソードを話しました。一から友人関係を築くのは大変でしたけど、思い切ってキャラ変できたので良かったと思っています。

越境はこの日のキーワードの一つです。「いつも使わない駅で降りてみた」「入りにくいバーに入ってみた」たくさんのエピソードが出ていました。越境というと大袈裟ですが、いつもと少し違う行動をすることによって人生に変化が生まれるのかもしれませんね。

前回も書きましたが、カードのような小道具があると人生のようなテーマでも照れずに話せていいです。

まとめ:私も「うろうろアリ」になりたい!

今回も前回同様、トーク、ワークショップともに充実した内容で、2時間半があっという間に過ぎていきました。特に、「うろうろアリ」という考え方に興味を持ちました。最近は、タイパ・コスパ優先で、失敗を恐れて無駄な事をしないという人も多いと聞きます。

でも、時には群れからはぐれて、一見すると無駄に見えるようなことに没頭するのもいいんじゃないか。というより、そんな人がいてもいいような気がします。私自身も、そんな「うろうろアリ」になりたいですし、ビィーゴでも、そんな人の参考になるようなイベントをやっていきたいと思っています。


次回は12月1日(金)開催。組織開発専門家の勅使川原真衣さんが「人との関係性」についてお話されます。私も参加しようと思っています。

以上、奈良で開かれた「LIFE PICNIC」第二回のレポートでした!

今後の予定について

今後も、関西エリアを中心にいろんなイベントに参加し、そこで学んだことを日々の企画に活かしていきたいと思います。不定期でレポート記事も掲載しますのでお楽しみに!

この記事を書いた人
まさやん
ビィーゴのイベントディレクター兼写真部長です。大阪市生まれ枚方市育ち。地元を拠点に、全国各地のローカル&ソーシャルな活動に関わるべく、いろいろ動いています。趣味は、鉄道旅・読書・スポーツ観戦(特にラグビーが好き)。