本に関するイベント「ブーーーフ!2023inあまがさき」の様子をレポート!

こんにちは!! ビィーゴイベントディレクターのながはらです。

2023年1月29日(日)に、兵庫県尼崎市で開かれた本に関するイベント「ブーーーフ!2023inあまがさき」に行ってきました。当日の模様をレポートしたいと思います!

「ブーーーフ」とは?

イベントは、尼崎市の市民大学「みんなの尼崎大学」のオープンキャンパスという形で開催。シェア型図書館の運営者や老舗書店の経営者、一箱古本市の出店者など尼崎市内で本に関する活動をされている方が集まり、トークライブなどをされていました。主催者によると、当日の参加者はのべ約150人だそうです。

ちなみに、タイトルにあるブーフ(Buch)とは、ドイツ語で本という意味です。「ブーーーフ!」と声に出してみるだけでも、格調高い感じがして、なんだかワクワクしますね。

会場の一つ尼崎市役所開明庁舎

一箱古本市も同時開催!

当日は一箱古本市も開催されていました。一箱古本市はみかん箱ぐらいの箱に売りたい本を持ち寄って販売する古本市のことです。小さい箱の中に、出店者の方の好きなもの、こだわっているものがギュッと詰まっています。見ているだけでも楽しいですね。

いざ、トークライブ会場へ

当日は、阪神尼崎駅周辺の3会場で1時間程度のトークイベントが同時多発的に開催されていました。私はそのうち、「シェア型図書館」、「古本屋」、「まちの本屋さん」をテーマにしたセッションに参加しました。他にも尼崎のブランドブック(フリーペーパー)制作者によるトークなど面白いイベントがありました。

トーク:「さんとしょってなんなん?なんで市職員がやってるの?」

最初に参加したのは、商店街の空き店舗を利用したシェア型図書館「さんとしょ」についてのトークです。この図書館の特徴は「一箱本棚オーナー制度」です。誰でも、月額2000円で縦横各35センチメートル、奥行き24センチメートルの空間を自由に使うことができます。

実際の本棚


一箱本棚オーナーは、遠方の方を含め50人以上!!「自分の好きな本をたくさんの方に読んでもらいたい」、「本棚を自己表現の場に使いたい」、「ビジネスを宣伝したい」など動機もさまざまです。いずれも、わざわざお金を払ってまでオーナーになりたい方なので、こだわりが詰まった濃い本棚を作っているのだそうです。

トークライブでは、副業制度を使って運営に関わっている市職員の方やオーナーの方が図書館への熱い思いを語っていました。なかでも、あるオーナーさんの「私は、辛い時本に助けられた。私の(棚にある)本も誰かを助けるかもしれない」という言葉が印象に残りました。

一箱本棚オーナー制度について説明する尼崎市職員の方

トーク:二号店が生み出す本を媒介にしたローカルネットワーク

次に参加したのは、二号店」という古本屋さんのトークイベントです。まず、気になるのが「二号店」という名前。ここには、複数の古本屋さんが間借りして出店しているため、それらのお店の支店という意味の二号店だそうです。なお、一号店というお店はありません。

このお店の特徴は、約50人いるロッキンチェアーズと呼ばれる日替り店主の存在。店内にあるロッキングチェアーに座って店番をしていることからこの名前がついたとか。住職、大学教授、イラストレーター、婚活アイドルなど様々なバックグラウンドを持った方がおられます。中には、親子で店番をされる方もいます。

ロッキンチェアーズは、お客さんの対応さえすれば何をしてもOK。パソコンを使って仕事をしたり、本棚にある本を読んだり、好きな音楽をかけたり…思い思いに過ごしておられます。(お客さんやお店がある)商店街の方など地域の方と交流できるのも魅力の一つです。あるメンバーの方は、「店番をすることによって違う自分に出会えた」とおっしゃっていました。

本に囲まれて過ごすことができて、おまけに、個性的な人々との出会いがある。本好きにとってはパラダイスのような場所です。「店番やってみませんか?」と複数の方からお誘いを受けたので、前向きに検討したいと思います。

トーク:「ゾクゾクする尼崎の⽼舗本屋さん 〜⼩林書店の場合〜」

最後に、小林書店・店主小林由美子さんのトークライブに参加しました。小林書店はJR立花駅前にある創業70年を超える老舗本屋さんです。売り場面積は10坪と小さいですが、地元の方を大事にする姿勢や個性的なイベントが評判で知名度は全国区。なんと、映画にもなっています。

トークは、小林さんが自身のご両親が創業したお店を夫の昌弘さんと一緒に継がれた時のお話からスタート。「(お休みが多い)サラリーマンと結婚したはずなのに、まさか、書店を継ごうと言うなんて…」とボヤキながらもなんだか楽しそうです。

その後も小林さんのお話は続きます。阪神淡路大震災の時に「書店が安心して誰かと話せる場所として必要だ」と思った話、本以外の収入を確保するためにメーカーに掛け合って傘を売った話、本を紹介するイベント、ビブリオバトルに参加してセールストークを磨いた話、高齢の小林さんに代わって常連さんがボランティアで配達を手伝ってくれるようになった話…

映画や本になっただけあって、波瀾万丈でドラマティックな人生に私を含め参加者はすっかり魅了されていました。

小林さんは好きな言葉として「人は食べたものと読んだものとでできている」を挙げていました。その言葉に象徴されるように、一冊一冊思いを込めて本を売る小林さんの姿が素敵です。いわゆるまちの本屋さんが次々と潰れていくなか、小林書店が地元の方に愛されている理由もそこにあるんでしょうね。

小林書店の店主小林由美子さん

おまけ:二号店のポップアップショップに行ってきました。

梅田の阪神百貨店に「二号店」が期間限定で出店されていました。私もビィーゴに来るついでにちょこっとのぞいてきました。お店には二号店がある尼崎市杭瀬地区のマップもありました。杭瀬はレトロな喫茶店や食堂、銭湯などがあって素敵な街です。近いうちにカメラを持って遊びに行きたいと思います。

感想:尼崎はかかわりしろの多い街

シェア型図書館、店番ができる古本屋、イベントが盛んなまちの本屋さん、そして一箱古本市…尼崎には本を通して街や地域の人々と関わることができる、いわゆる「関わりしろ」が多いなぁ、と感じました。

本を読むことはそれだけで面白い行為なんですが、そこに交流という要素が加わると、より刺激的なものになります。枚方でも今回のような、本好きが横断的に集まるイベントをやってみたいと強く思いました。

以上、「ブーーーフ!2023inあまがさき」のレポートでした!!


次回以降の活動について

私は、普段ビィーゴでトークライブや読書会の企画を担当しています。その中で強く感じたのは、自分自身もお客さんとしていろんなイベントに参加しなきゃいけないということです。その方がアイデアが生まれやすいですし、人とのつながりもできます。

ということで、これから、関西エリアを中心にいろんなイベントに参加し、そこで学んだことを日々の企画に活かしていきたいと思っています。不定期でレポート記事も書いていきますのでお楽しみに!

この記事を書いた人
まさやん
ビィーゴのイベントディレクター兼写真部長です。大阪市生まれ枚方市育ち。地元を拠点に、全国各地のローカル&ソーシャルな活動に関わるべく、いろいろ動いています。趣味は、鉄道旅・読書・スポーツ観戦(特にラグビーが好き)。