働き方について考えるフェス、「ハタラキカタソニック2023」に参加しました!

こんにちは!! ビィーゴイベントディレクターのながはらです。

2023年11月18日(土)にグランフロント大阪で開催された「ハタラキカタソニック2023」に参加してきました。

主に関西エリアの会社員やフリーランスなど約100名が参加し、働き方やライフスタイルについて熱く語り合いました。大物ゲストの登壇もあって大盛り上がりでした!

早速、当日の模様をレポートしたいと思います。

ハタラキカタソニックって?

ハタラキカタソニックは、働き方について考えるカンファレンス(大規模な会議)イベントです。関西エリアで働く方など有志が手弁当で企画、運営されています。「働き方のフェス」なのでみなさんお揃いのTシャツ(購入も可)を着てお祭りムードいっぱいです。イベントの内容自体もエンタメ要素満載で、大人が本気になって遊んでいる感じがします。

このイベントが始まったのは2018年、飲み会での会話がきっかけだったそうです。当時、働き方改革が注目されてはじめていましたが、「(働き方に関するイベントは)東京ではあるけど、関西にはないよね」ということで自分達で企画することになった、とか。

アンラーニング(学び直し)、メンタルヘルスなど毎年テーマを変えてこの時期に開催されていて今年で5回目。今年のテーマは、「君たちはどう働くか」です。

ちなみに、私は知人が運営側にいる関係もあって、当初から毎回参加しています。

基調講演はレイザーラモンRGさん。

イベントは、基調講演、パネルトーク、グループワーク、懇親会の4部構成です。基調講演のゲストは、お笑いタレントのレイザーラモンRGさん。5周年記念だけあって豪華ですね。

レイザーラモンRGさんの逆転人生を聞く!

基調講演のタイトルは、RG流『逆転』人生問答。人生の浮き沈みを表す「人生曲線」を元にRGさんのこれまでについて赤裸々に語られました。

RGさんが特に印象に残っているのは、人生曲線には触れられていない小学校4年生の時の出来事。父親の仕事がうまくいかず、学期の途中で熊本から愛媛に引っ越さざるを得なかったそうです。言葉も違うところで一から人間関係を築いていかなければならず、大変苦労されたとか。

「積み重ねたものもすぐ崩れていく。世の中思い通りにいかないものなんだ」という無常感がその後の人生観に大きな影響を与えます。

人生曲線に話を戻します。RGさんの人生で最初にグラフが下降したのは、就職した会社をすぐ辞めてしまったこと。平日はサラリーマンとして働き、週末に芸人をされていたのですが、両立が厳しくなったのが本当の理由でした。

ただ、退職の際上司にかけられた「これぞと思った仕事は続けろよ」という言葉がその後心の支えになったと言います。実際、RGさんはどれだけ辛いことがあっても芸人を辞めることはなかったですし、今も現役バリバリで大活躍されています。

RGさんの人生はその後も、山あり谷ありです。新人賞をとるなど高い位置で安定していたRGさんのグラフですが、相方のレイザーラモンHGさんが先に大ブレイクしたことによって大きく下降します。もちろん、相方が売れることは喜ばしいことなのですが、そのことによってRGさんは「HGの寄生虫」「(出身校である)立命館の恥」などと呼ばれたそうです。これには流石にRGさんも心を折られそうになったとか。

さらに、追い討ちをかけることが起こります。稼ぎ頭だったHGさんが大怪我をしてしまい、一人で活動することに。活動していたプロレスの団体もつぶれ、収入が激減します。これが、RGさんの人生曲線の「底」です。

もっとも、RGさんはこれでへこたれたりはしませんでした。今や彼の定番となる「あるある」ネタや市川海老蔵(現13代目市川團十郎)さんや細川たかしさんのモノマネなどのネタを磨き上げ、HGさん同様大ブレイクを果たします。ここで、人生曲線もグワっと上昇です。

中でも印象深いのは、東日本大地震が起こった日にTwitter(現X)で「あるある」ネタをつぶやき続けたこと。これに勇気づけられた人は多いと思います。

逆境にあっても諦めず好きなことをやり続けたこと、支えてくれる先輩や仲間、応援してくれた人がいたことが逆転のポイントだったと言います。

RGさんの壮絶な人生に、私も含め会場全てが飲み込まれていました。

「しんどい時は、逃げてもいい。他人のせいにしていい」、「しんどい時は、ポイントが貯まっていると思えばいい」、「好きなものをめっちゃ好きと言えればいい」・・・などなど、数々の名言が心にぐさっと刺さりました。

パネルトーク〜あなたの「のろい」は?

パネルトークには、画家・お笑い業界の方・起業家・旅をしながら働く会社員など個性的なメンバー4人が登壇。あなたの「のろい」は何ですか?をテーマにお話されました。

ここでの「のろい」とは、働くこと・生きることについて普通こうやろと当たり前に感じていること。思考や行動の前提=制約、枠のことです。RGさんのネタでいう「あるある」ですね。

パネリストの一人、株式会社CAN EAT代表取締役CEO田ヶ原絵里さんの「のろい」は、「上司の言うことは絶対!」。大手企業で新規事業を担当している時に「顧客より、上司の話を聞くことが多く、(企画が)上司には刺さるけど、顧客には刺さらない」ことが重なったそうで、そのことが今思えば「のろい」だったと話されていました。

これには、会場にいる主に会社員の人から「あるある」と声が上がっていました(笑)。

トークでは、そのような「のろい」をどう乗り越えたかについても語られていました。田ヶ原さんの場合は「逃げ切る=起業」を選ばれました。今はご自身が決裁者なので純粋に顧客に向き合うことができているそうです。もちろん、起業は容易な手段ではないので、あらかじめ撤退ラインを決めた上でチャレンジされたとか。

他の方も、組織内で頑張る、考え方を変えて自分を俯瞰してみる、などそれぞれの形で「のろい」を乗り越えておられました。

私も含め、みなさんいろんな「のろい」を背負って働いておられると思います。乗り越えるのは難しいけれど、そのためのヒントは他の人の経験の中にある。そう感じたトークでした。

グループワーク〜あなたの仕事「あるある」「ないない」は?

グループワークのテーマは「“ないない”はやくききたい」。転職や親の介護など人生のさまざまなシチュエーションごとに、自分だったらするだろう行動(あるある)をそれぞれが発表。これに対し、他のメンバーがこの人だったら採らないだろう行動(ないない)を提案し、最も説得力のあったものを選びます。

「介護と仕事の両立」というテーマで、ある方は「仕事を辞めずに部署の異動を願い出る」というあるあるを発表しました。実体験だそうです。私は、「思い切って会社を辞めてしばらく介護に専念。後にその時の経験を元に介護コンサルタントとして起業する」という「ないない」を提案しました。

ちょっと、無理筋かなと思いましたが、「ないない」なのであえて提案してみました。もっとも、料理家栗原はるみさんや、片付けコンサルタントこんまり(近藤 麻理恵)さんのように誰もが経験することを突き詰めれば仕事になると思うので、可能性はあると思います。

グループワークは、こんなやりとりを最低4回繰り返して終了。年齢、職業など立場が違うメンバーがいたので、自分では思いつかないような「ないない」がいっぱいで参考になりました。主催者がおっしゃっていた「多様な価値観に触れて学ぶ」ことができたと思います。

ちなみに、私は最も説得力のある「ないない」を提案できたということでMost Nai-nai Playerに選ばれて、記念のステッカーをいただきました!

おまけ:グラフィックレコーダーが「実況」

この日は、グラフィックレコーダーの方がイベントの様子を「実況」されていました。さっきまで聞いていた話がビジュアルを交えてイキイキと再現されているので、参加者の振り返りにもいいし、何よりもトーク自体が盛り上がるんですよね。

スナックビィーゴなどビィーゴでやっているトークイベントでも、是非これをやりたい!

まとめ:多様な価値観に触れた4時間

こんな感じで、イベントは講演、トーク、グループワークと4時間続きました。本当は、この後懇親会もあったのですが、次の日に予定があったため、今回は出席しませんでした(残念!)。それでも、自分の価値観を揺さぶられるような経験ができ、充実した時間を過ごすことができました。

特に、RGさんの講演は圧巻でした。普段テレビでネタを観ることはあっても、仕事や人生についての真面目な話を聞く機会はほとんどないですからね。まさに、ライブならではの体験でした。

働き方など仕事に対する悩みは、誰もが抱えているものだと思います。ただ、職場の同僚はもちろん、家族や友人など親しい人にも相談しづらいものです。むしろ、初対面の人の方が話しやすいかもしれません。

私自身も、仕事や人生について悩んでいることがありましたが、今回のイベントに参加し、多様な価値観に触れることで、解決のヒントを得ることができました。

ビィーゴでも、スナックビィーゴやオシゴトークなど、働き方や人生についてカジュアルに考えるイベントを開催しています。これからも、内容をよりブラッシュアップし、より多くの人の役に立てるようにしたいと思っています。

以上、ハタラキカタソニック2023のレポートでした!

今後の予定について

今後も、関西エリアを中心にいろんなイベントに参加し、そこで学んだことを日々の企画や運営に活かしていきたいと思います。不定期でレポート記事も掲載しますのでお楽しみに!

この記事を書いた人
まさやん
ビィーゴのイベントディレクター兼写真部長です。大阪市生まれ枚方市育ち。地元を拠点に、全国各地のローカル&ソーシャルな活動に関わるべく、いろいろ動いています。趣味は、鉄道旅・読書・スポーツ観戦(特にラグビーが好き)。