トークセッション&交流会『みんなのオシゴトーク「デザイナーとしての生き方」について考える』の様子をレポート!

2022年4月10日(日)にビィーゴのキッチンスペースにてトークセッション&交流会 「みんなのオシゴトーク〜私らしいはたらき方、はじまる。〜を開催しました!

今回のテーマは「私らしいはたらき方」です。ここ数年で生活が大きく変化し、皆さんの当たり前も変化しているのではないでしょうか? はたらき方もその一つ。生活の大部分を担っている仕事だからこそ、自分らしいはたらき方を見つけたいもの。

今回のイベントはトークセッション形式で行いました。トークセッション#3のテーマは「デザイナーとしての生き方」です。ゲストはデザイナーの平岡直樹さんとWebデザイナーの井筒知子さんのお二人です。お二人ともデザイナーとしてご活躍されていますが、それぞれが得意とする専門的なお仕事内容について、またデザイナー、そしてフリーランスとして生きていくためのコツやヒントを過去から順番に振り返ってお話いただきました。

それでは実際に参加したスタッフわかなが当日の様子をリポートします。当日参加できなかった、という方もぜひ最後まで目を通してみてください!

イベントは2部構成。前半は、平岡さんと井筒さんがそれぞれ人生を振り返りながらご自身の専門についてトークを。後半は、「デザイナーとしての生き方」をテーマにクロストークを繰り広げました。

「わたしの履歴書」

お二人にはビィーゴの独自ツール「わたしの履歴書」を使って、それぞれの人生について振り返っていただきました。また「わたしの履歴書」には、誕生から今までを折れ線グラフで書く欄もあり、「これまで」や「これから」の振り返りができます。

「わたしの履歴書」見本(お二人とは関係ありません)

デザイナー平岡直樹さんの生き方・働き方

平岡さん

デザイナーの仕事とは

デザイナーとは文字通り、製品やポスター、雑誌書籍の表紙やレイアウトなど、さまざまなもののデザインを手がける仕事です。活動する業界は多岐に渡るため、内容によって求められる知識やセンスが異なります。平岡さんは枚方を拠点に、ホームページを中心としたロゴやパンフレットなどのデザインをされています。

平岡さんのこれまで

デザイナーとは無縁のところからのスタートしたものの、ホームページの制作会社で働き出した平岡さん。しかし、専門的な実力の不足によりクビを経験。その後別の制作会社に就職し、個人でも仕事を受けるダブルワークのスタイルを経て独立されました。

現在では枚方市を拠点に企業や幼稚園、カフェなどデザインを幅広く制作されています。繊細で柔らかい絵や文字、内容のわかりやすさが追求された「優しいデザイン」が特徴です。

Webデザイナー井筒知子さんの生き方・働き方

井筒さん

Webデザイナーの仕事とは

Webデザイナーの主な仕事内容は、企業や個人などのクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当・制作するというものです。クライアントが思い描いているWebサイトを制作できるよう、全体の構成を考え、使い勝手が良く魅力が伝わるようなデザインを制作します。井筒さんは枚方と大阪のコワーキングスペースを拠点とし、Webデザインを中心にディレクションや紙面デザインなどをされています。

井筒さんのこれまで

中学生でパソコンに出会い、美術大学のメディア専攻でWebデザインを学ばれた井筒さん。アルバイトや会社員を経験した後、独立し8年のフリーランス歴を経て合同会社PicnicWorkを共同代表として設立されました。

Webデザインを始め、チラシやイラスト、動画などのデザイン系を主としたモノ作りを好み、現在は京阪沿線のくずはモール飲食ポスターなども作成されています。

クロストーク&質問コーナー「デザイナーとしての生き方」

今回のクロストークテーマは「デザイナーとしての生き方」です。

デザイナーと一言で言ってもジャンルは様々です。チラシ、看板、サイト。はたまたコンセプトからお客様と一緒に会社そのものをデザインしていくことも。お客様の意見とデザイナーとしての専門的な知識をかけ合わせながら、一つの作品を作り上げるようなお仕事でもあります。

一緒にお仕事もされている平岡さんと井筒さんのデザイナーとしての生き方、働き方。またフリーランスとしての生き方などもためになるお話です。ぜひ最後までご覧ください。

Q.デザイナーという現在のお仕事に就かれるまで、どういった人生を過ごして来られましたか?

平岡直樹(以下、平岡):現在は枚方を拠点にデザイナーとして、ホームページを中心にロゴやパンフレットを作成させていただいています。でも実は1社目に入った会社でクビを経験していまして。大学は経済学部でデザイナーとは無縁だったんですけれども、なんとかホームページの制作会社に就職させてもらったんです。でもやっぱり実力がないということでクビを経験しました。

そこから他の制作会社に入って少しずつ上がって、一番最後に入った制作会社に約10年ほどいました。その制作会社がすごく良い会社でして。採用の決め手が、僕がコブクロの大きい方に似ている、というだけだったんですけれども、今考えると人柄を見てくれていたのかなぁと思います。

そこでしばらく制作会社の仕事と個人で受けている仕事のダブルワークを並行していたんですけど、手が回らなくなったのでフリーランスになろうと独立しました。それで今に至るという感じですね。

ーーやはりクビの経験が大きくグラフが落ち込んでいるので気になるところですけれども、そこで学んだことがあったり経験として今も役に立ったりでしょうか。

平岡:今となっては下があるから上があるというのを実感できるのと、クビになったんですけど僕にとってはデザインの制作会社に入れたことがきっかけだと思うんですよね。経験がないところからデザイナーになるきっかけを手に入れることは難しいと思うので。なのでクビにはなりましたけど、そこからデザイナーとして歩むことができたので良い経験になったなぁと今は思います。

ーー履歴書に「5年後は小さいけど信頼できる制作会社」、「10年後は小さな制作会社を継続していきたい」と書かれていますが、平岡さんにとって「良い会社」とはどのような会社だと考えていますか? 小さい会社なりの良さというのは具体的にどういった部分にあるでしょうか?

平岡:過去を振り返って考えると、残業があったり就業時間が長かったりきつい部分はあるんですけど、会社にいるスタッフの人たちがみんな良い人で。徹夜しながらもみんなでワイワイ笑いながらやったり!一緒に関わる人としてすごく良い人が揃っている状態が理想で、個人的には、良いスタッフがいることで良いものが作れると思っています。

「5年後は小さいけど信頼できる制作会社」ということですが、今43歳なんですけどずっと手を動かしていたいなぁと思っていまして。それで自分で目が配れる範囲ということで、少数制で良いものを今後もずっと作っていければと思っています。その体制づくりを今しているところです。細く長くやっていきたいなぁと思っています。

ーー監督になるというより、選手でいたいという感じですか?

平岡:今していることが精一杯という感じです。これ以上大きくするとなると、準備期間だったり環境作りだったり、自分が手を空けてしていかないといけないので、今の目標としては細く長くしていきたいですね。

ーーなるほど。では、続きまして井筒さんよろしくおねがいします。

井筒知子さん(以下、井筒):自分はWebデザインを中心としながら、クライアントに会いに行ってディレクションをしたり紙媒体のデザインをしたりしています。デザイン全般をしているんですけど基本的にはWebデザインが多いですね。今は少しずつ色んな人と協力してディレクションを増やしている段階です。

ーーなるほど。井筒さんがデザインに触れるきっかけとなった出来事はありますか?

井筒:生い立ちをお話すると、幼稚園、小学校までは男の子と鬼ごっこのほうが楽しくて好きだったんですけど、中学からはエスカレーター式の女子校に入っちゃって。それで「何したらええの?」となったんですよ。中学1年生のときに、「外行って鬼ごっこしよう!」って言っても全く乗り気じゃなかったし、つまんないなぁと思ってて(笑)

それで落書きが好きだった私は順調にオタクに育ちまして、中学校最後にパソコンと出会ってしまったんですよ。パソコンと出会ってしまって家で深夜までずっとパソコンとお見合いしていることが多くて。当時はWebサイトを作るのも始まったばかりだったので、自分で書いたやつを発表できるって知ってパソコンとお見合いをしてました!

ーーパソコンを自由に触れる環境が中学生の頃にはあったんですね。

井筒:それで中高はWebとイラストを楽しみまして、大学受験は持っているスキルを生かして美大のメディア専攻に入学しました。中学生の頃からWebはしていたので大学では特に感性を育てていただきました。でもずるずるっとしてたら就職のタイミングを逃して、教授の紹介で制作全般を受けている会社にアルバイトで入ったんですけど半年で辞めて、病んだ彼氏の実家についていくという若さゆえの失敗も経験しました(笑)

ーー色々なご経験をされていますね!

井筒:次に入った会社で正社員としてWebデザインを3年間しました。入った頃から「3年で辞めるぞ!」と決めていて、ちょうど3年経った頃にフリーランスになって心機一転、東京から大阪に移りました。

そのタイミングで家族が増えて、フリーランスだからこそできる仕事とプライベートの掛け合わせをしました。子どもとWebを掛け合わせてママサークルを立ち上げて、すごく楽しい子育てをしましたね。2人子どもがいて、もがき苦しんで凹んだりコロナの影響で上手くいかなかったりしますけど、今のところ上り調子かなぁと思います!

ーー波乱万丈な人生ですね! 東京から大阪に移住された時はカルチャーショックとかなかったですか?

井筒:東京の大学だけれども近畿の方から来ている子もいて、「関西弁めっちゃかっこいいやん!関西に一回は行きたいなぁ」と思ってました!

元々パソコン1台あれば場所に縛られずにどこでもできる仕事だったので、東京の会社からも「仕事捌ききれないから持っていって!」と言われてました。どこに行っても生活できるくらいの仕事なので、「心機一転、大阪に行ってやりたい放題だぞ!」と思ってました。言葉のイントネーションは「あんた絶対東京の人やろ!」と今も言われるんですけど、エセ関西人やってます(笑)

Q.お二人でコラボして作成されたWebは、それぞれどういった役割分担をされたんですか?

井筒:こちら枚方にある角建材さんという会社さんなんですけど、お仕事のご依頼を頂いたのは私たちの合同会社PicnicWorkの方で、打ち合わせ行ったら偶然なんですけど「平岡さんの過去の制作実績のこんなサイトが作りたい!」と言われたんですよ!そのときに「平岡さんやったらすごく近くにおります!」となり、平岡さんにもOKをいただいて仕事につながりました。

ーーということは、全体のディレクションを井筒さんがされたんですか?

井筒:ディレクションをさせていただいて、デザインとコンセプトづくり、ブランディングのロゴ、キャラクターを平岡さんにしていただきました。コーディングなども分担してさせていただきました。

ーー平岡さんは?

平岡:いつもは写真を撮るならカメラマンさん、原稿を書いてもらうならライターさんにお願いするんですけど、PicnicWorkさんとはこれまでにも一緒にお仕事させていただくことがあって。その時に井筒さんが最初のヒアリングからデザインの修正、公開というフローのようなものを「お客さんにわかるように!」ってすごく丁寧に作っていたのを記憶してまして。同じデザイナーさんですけど、「ここまで丁寧にやってはるんやなぁ」と感じたのをすごく覚えています。

Q.続いては印象に残っている作品について。なぜ平岡さんは「コン工務店」を選ばれたんですか?

平岡:こちらはネーミング、ロゴ、ホームページと、丸々携わらせていただいて、ブランドメッセージも考えました。コン工務店という名前の由来には3つの意味がありまして。1つ目は家を建てるときの「コンコンコンコン」と金槌を軽快に打つ音。2つ目は枚方と八幡で進めたいということだったので、地元に根づいた家造りという「コン」。3つ目は紺の色は信頼のある色でもあるんですけど、一級建築士の宮崎さんが紺の色が好きだったという「コン」です。

去年の7月にホームページができて、そこから半年も経たないうちに新築住宅の受注が一つ決まったんです。個人的にはすごいことだと思ってまして。ホームページを作ってもすぐに結果が出ることはあまりなくて。半年で新築住宅の受注をして家を建てるのに何千万というお金が動くわけですよ。イチから作って半年以内に受注までたどり着けたのですごく印象に残っています。

ーーデザイナーというとロゴの作成をしているイメージだったんですけれども、コンセプトから名前までコンサルティングのようにされるんですね。

平岡:ネーミングからの仕事もあるんですけどコンサルティングというよりは、お客さんと一緒に作っていくという感じでして。宮崎さんとも話を聞いて一緒に作っていきました。

Q.井筒さんは、印象に残っている作品について「くずはモールの飲食ポスター」を選ばれたんですか?

井筒:枚方沿線にあるくずはモールの飲食ポスターをコンペで勝ち取りまして、1年間季節のテーマに合わせて看板のデザインを作って掲示していただいています。合同会社PicnicWorkを設立当初は4人体制で少数精鋭だったんですよ。なんですけど撮影もお客さんとのやり取りもPicnicWorkと他のスタッフさんと、みんなで連携して勝ち取ったものなので選びました。

あとは樟葉に住んでいる私にとって、くずはモールは子育てでも当時大変お世話になったので! お客さんがたくさんいて自分が知っている場所に自分がデザインしたものが置いてあるのって、嬉し恥ずかしいというかむず痒いものがあるじゃないですか。それもやっぱり嬉しいなぁと思って選びました。

今でもこの案件は続いていて、今年もくずはモールの色々なポスターをデザインさせていただきますので、くずはモールに行ったらぜひ皆さんにも見てもらいたいです!

Q.「デザイナーとしての生き方」について。デザイナーになったきっかけはなんですか?

平岡:ある映画に感銘を受けまして、友達の車をモデリングして道路を走る3DCGを作ったんですけど、それをもっと誰かに見てもらいたいという気持ちからホームページを作ったのがきっかけです。

ーーそんなきっかけがあったんですね。井筒さんはいかがですか?

井筒:中学高校の頃は自分が作ったコンテンツを公開できるツールがあったのが楽しかったんですよね。でも社会人になったらコンテンツは自分で作れないじゃないですか。デザイナーにも色んな種類があると思うんですけど、私自身はゼロから1をつくることやコンテンツ自体を企画するのは苦手なんですよね。でも好奇心は旺盛なので色んなところに首は突っ込みたい。なので今まで培ったWebを作る技術を持って、色んなところに首を突っ込みたいという想いからデザイナーを目指しました。

ーー絵を描くのは得意だったんですか?

井筒:「デザイナーさん=絵が描ける」というのは全くイコールじゃないんですよ! びっくりするくらいに違うんですよ! なので今の私が絵で食べていけるかと言われると答えはNOです(笑)

Q.デザイナーとして生業を立てるには?

平岡:例えば、一番最初にもらえた仕事が3万円のものだとします。その1つ目の仕事をもらったときに3万円の仕事を一生懸命するんじゃなくて、3万円以上の価値を生み出す。もちろん3万円分の仕事でも「こんな良いものを作ってくれた!」とお客さんは喜んでくれるんですけれども、採算関係なく良いものを作ると、それを見た違うお客さんが「すごい良いもの作ってるやん!」と次から次へと依頼が来るようになるんですね。3万円分の仕事として受けた依頼をすごく頑張ると採算が合わなくなってくるんですけれども、そのお金は後からついてきます。良いものを作り続けたら単価が上がっていくので、とにかく最初に良いものを作るのが大事なんじゃないかなぁと思います。それの積み重ねですかね。

ーー今も一つひとつを大切に作って、口コミで広げていってるんですか?

平岡:営業をしたことがなくて、今は自分のホームページからのお問い合わせが6割、実際に作ったものを見てお願いしたいと依頼が来るのが2割、紹介が2割ですね。なので、良いものを作り続けるというのが僕のスタンスです

Q.デザイナーとしての資質とは?

井筒:お客さんは「問題を解決したいけど、あれもこれもしたくてどうしていいかわからない!」という人が多いと思うんですよね。それを整理整頓して設計して世に出してあげるまでがデザイナーの仕事だと思っています。きちんと寄り添いながら自分の持っている技術を使って、最大限にそのコンテンツを広げるのが一番かなぁと思います。

ーー話を聞く力、重要そうですね。

井筒:自分でもいつも思ってますけど、ヒアリング重要ですね。

ーー平岡さんはどういった資質が重要であると考えますか?

平岡:僕は何も無いものから形を作るようなモノづくりってけっこう大変だなぁと思うんですよ。毎回ヘトヘトになってしまうので。それでもお客様に喜んでもらったりとか自分なりの達成感があったりするので、大変なことでも諦めずに頑張り続けられる持続性が大切なのかなぁと思います。

Q.仕事をする上でこだわっていることは?

井筒:デザイナーとして生き抜くために、最新の技術に置いていかれないよう常にアンテナを張るよう心がけています。あとWebの技術は時短が進んでいて、昔はページ一つ作るのに何日もかかってたんですけど、今は10分くらいでできることもあるんですよ。なので今は自分がたどり着きたいゴールまでをいかに時短できるかも重要ですね。新しいソフトや技術が使いこなせなくてもいいので、とにかく知っているということが重要だと思っています。

ーー情報収集などのインプットはどういった形でされているんでしょうか?

井筒:目星をつけているブログをチェックして、新着があれば自分のもとに届くようにしています。あとはセミナーに参加することもありますね。

ーー同業者同士の交流をされることはあるんですか?

井筒:もちろんしています!勉強会とかは同業者の繋がりが多いですし、情報交換のためにも会って実際に相談して「今の常識はこんな感じだよ!」って聞きやすい状態にしたいと思っています。横の繋がりは重要だと思っているので勉強会に行きたいですね。

ーーライバルであり同志ですね。

井筒:そうですね。勉強会は親切な方がたくさんいるのでライバルというよりも「業界を良くしていこう! 持ち上げていこう!」というのが多いので自分のマインドも変わります!

ーー平岡さんのこだわりはどうですか?

平岡:制作会社にいたときから、お客様目線に立って考えなさいとずっと言われ続けてきました。デザインとか企画とか自分本位なデザインをしがちなんですけど、結局お客さんの作って欲しいものは、お客さんの中にあるものを形作って欲しいということなので、自分本位なデザインをせず、「ある程度作ったんですけどどうですか?」「僕はこっちが良いと思います。」って、お客さんの言っていることを第一に考えてお客さんのために作ることを心がけています。

Q.お二人が一緒にお仕事をされる中で相手の刺激を受けたところはありますか?

平岡:僕はよく悩んだり落ち込んだりするんですけど、井筒さんはすごく明るいので助けられていますし、もちろん自分のデザインとは違うデザインをされたり効率化のことだったり「そんなやり方あるんや!」「そういう考え方もあるんや!」と、できるだけ尊重しながら一緒に掛け算になるようにやったつもりです!(笑)

井筒:私はデザイナーとしてもフリーランスとしても、色んな人と仕事をしていきたいと常に思っていて。その中で一緒に仕事をしたいと思っていたのが平岡さんなんですよね。私は効率のことを考えちゃって削ぎ落としていくことが多いので、そこをカバーしてあたたかいデザインを考えてくれる平岡さんがどうやってデザインを起こしていくのか間近で確認できたので良かったです。そこでまた私も平岡さんの良いアイデアをサイトにきちんと落とし込みたいなぁと思いながら進められてとても刺激的でした!

Q.心も体もエネルギーを使う仕事。体調管理で気を付けていることはありますか?

井筒:体調管理……苦手なジャンルですね(笑)まずは好奇心を満たすことが仕事への一番のポテンシャルだと思っているので、そこが案件中に底付きないよう気晴らししつつ、プライベートでも子どもに癒やされています。

平岡:僕もどんどん体がむしばまれてて、最近はずっと偏頭痛に悩んでいるんですけど(笑)でも今はフリーランスになって3,4年目くらいで、自分の中で頑張らないといけないときというか、ある程度安定するまでは頑張ろうと思っているので。やっぱりお客さんと打ち合わせをしたら元気になりますし、家族も支えてくれているので頑張ろうかなぁと思えています。

Q.落ち込んだところから上に行くときに、どうやってマインドを上げて切り替えていますか?

井筒:基本的に寝て忘れたり知り合いと旅行に行ったりしてあっという間に切り替えてどんどん上書き保存します!

平岡:僕は波が激しくて結構落ち込むんですけれども、だからこそ心がけていることが一つありまして。何をするにしてもいつか全部自分に返ってくるものだと思っています。悪いことをしたら悪いことが自分に返ってきますし、良いことをすれば良いことが返ってくる。落ち込んだときもずっと落ち込まずに一つずつ何か良いことを繰り返していくと、自ずと周りから声がかかったり励ましてもらったりされるので、自然と落ち込んだところから返ってくる気がします。

まとめ

今回のクロストークはデザイナーの平岡さんとWebデザイナーの井筒さんにご登壇いただきました。得意とする分野は違えど、同じデザイナーとして話が盛り上がる場面も。参加者の中にもデザインに興味を持たれている方が多数いらっしゃったため、クロストーク後の交流タイムではデザイン班、大盛り上がりでした!

【登壇者紹介】

平岡 直樹(ひらおか なおき)さん

大学卒業後デザイン会社に勤め、2018年に独立。枚方市を拠点に企業や幼稚園、カフェなどのデザインを幅広く制作する。
繊細で柔らかい絵や文字と内容の分かりやすさが追求されている「優しいデザイン」が特徴的。


井筒 知子(いづつ ともこ)さん

中学生でパソコンに出会い、美術大学のメディア専攻でWebデザインを学ぶ。アルバイトや会社員を経験した後、独立しフリーランス歴8年を経て合同会社PicnicWorkを共同代表として設立。Webデザインを始め、チラシやイラスト、動画かじりなどデザイン系を主としたモノ作りが好き。

ビィーゴ大学とは

ビィーゴ大学は、ビィーゴ会員が得意な分野を生かして先生になり、普段なかなか聞くことができないビジネス・仕事に直接繋がるノウハウを教えてもらえるスクール事業です。

次回、みんなのオシゴトーク開催は7月18日(月・祝)海の日に開催!ぜひご参加ください^^

この記事を書いた人
わかな
徳島県出身の大学4回生。多趣味でおしゃべり大好き!
会員としてもビィーゴを利用しています!いつでもお声がけください^^