その発信は、一方通行になっている?『まちのファンをつくる自治体ウェブ発信テキスト』著者に聞いた「つながりをつくる発信の仕組み」とは【ビィーゴインタビュー】

「まちの魅力をたくさんの人に伝えたい」――まちづくりに関わる人なら、誰もが一度はソーシャルメディアを使った発信を試みたことがあるはず。

Instagram、Twitter、YouTubeなど、あらゆるSNSの登場によって、私たちは一個人として「ローカルな発信力」を持てるようになりました。

たとえお金がなくても、知恵と戦略 ・仕組み・そして絶対に成功するまで試行錯誤を続ける忍耐力があれば、誰もが平等に届けたいものを発信できる時代

その一方で、SNSにまつわる情報が程度飽和状態になってくると、「ウェブ発信って一体何が正解なの……?」と発信方法に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

この記事を書いているビィーゴスタッフのおでんも、そんな迷える広報担当者のひとり。

今一度、ウェブ発信について勉強したい!

そんなある日、ビィーゴの会員で、ライター・編集者の狩野哲也さんから一冊の本をいただきました。

タイトルは『まちのファンをつくる自治体ウェブ発信テキスト』

↓本の概要はこちら。

内容/「この街に住み続けたい」「あの街に暮らしたい」と選ばれるまちに欠かせないウェブ発信の基本知識・盛り上げるためのアイデアを、全国の先行事例からひもとき丁寧に解説。どのSNSサービスがおすすめ?どんな風に運営すべき?炎上のリスクは?……現場の悩みに寄り添い続けてきた著者だからこそ伝えられる実践型マニュアル!

 引用:『まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト』狩野哲也 著 | まち座|今日の建築・都市・まちづくり

最初にお伝えしておくと、この本は「情報発信で成功したいなら〇〇をするべき!」といった、いわゆる「インフルエンサー」の成功体験をまとめたものではありません。

登場するのは、日本全国に実在する「自治体のウェブ発信の事例」

日本全国のまちづくりに関わる広報担当者が、知恵を出し合い、頭を悩ませ、挑戦し、時に失敗を続けた先に見つけた「自治体の情報発信のリアル」であり「新しいウェブ発信のバイブル」ともいえる一冊でしょう。

左:狩野哲也さん

著者である狩野さんは“ほしい未来をつくるためのヒントを共有するウェブマガジン”「greenz」や求人サイトなど、数々のメディアでインタビュー記事の執筆を行っています。

今回は、そんな情報発信のプロ・狩野哲也さんに「これからのウェブ発信のあり方」についてお話を伺いました。

●狩野哲也 /編集者兼ライター、狩野哲也事務所代表


1975年京都市生まれ。関西大学4回生時から出版の世界でアルバイトを始める。卒業後はフリーランスの編集者兼ライターとして活動。現在、インタビュー、執筆、編集、企画を行う「狩野哲也事務所」代表。自社プロジェクトとして、さまざまなスペースに出張する流浪のトークイベント「サロン文化大学」を運営中。著書「まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト」(学芸出版社)8/1発売中。

その発信は一方通行になっている?

ー『まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト』の出版おめでとうございます。私自身、普段SNSを使って発信することが多いので、今日はウェブ発信について勉強できればと思っています!

まずはじめに、今回の本の内応や出版に至るまでの経緯について教えていただけますか?



狩野さん
ひとことでご説明するなら、日本全国の地方自治体で行われているウェブ発信のアイディアを、全国の先行事例をもとに解説した実践型のウェブ発信マニュアルでしょうか。

数年前から、自治体のプロジェクトでSNSを使う中の人や中の人にレクチャーする機会が多かったので、個人的に全国の地方自治体のウェブサイトやSNSの発信を研究し、自分のサイトにブックマークをするようにまとめていたんですよ。

大阪府内からはじまり、少しずつ全国の事例を発信していきました。

そうするうちに、サイトにアクセスが集まってきて、全国の自治体の発信方法の傾向や、多くの方が「SNS発信でどういうことを知りたいと思っているのか」「どんなことで悩んでいるのか」が少しずつ見えてきたんです。

ー 狩野さんがFacebookに投稿されたこの投稿にもコメント欄で「他にもこういいう事例がるよ」と他府県での取り組みが紹介されていますよね。


狩野さん
まちづくりに対するみなさんの関心の高さに驚きました。その後、サイトのコンテンツを読んでくれた学芸出版社の岩切さんから「この内容を本にしませんか」と声をかけていただき、書籍化が決まりました。


ー 全てのはじまりは、狩野さんのウェブ発信からだったんですね……すごいなあ。自治体のウェブ発信について調べるようになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。


狩野さん
昔、大阪市の文化事業の一貫で、行政のアドバイザーの仕事をさせてもらったんです。アドバイスをする側になってわかったのは、自治体の職員さんにインターネットの知識がないと、生まれた事業がどんどん消えてしまうという現実でした。

それはもったいないなと思って、興味が赴くままに、まずは自分が住む大阪府内の自治体の取り組みを調べ始めたのがきっかけです。そうすると次は全国の取り組みが気になって……(笑)

ー 行動力が本当にすごいです! 実際に全国の取り組みを調べた中で「おもしろいな」と思った事例はありましたか?


狩野さん
ビィーゴがある枚方市のYouTubeはとても面白いですよ。「知ってる!?枚方市長」と題して、街の若者に4択で街頭でインタビューしていくんです。中には、副市長とか枚方市のゆるキャラも混ざっていたり(笑)他の自治体にも応用できそうですよね。


ー 枚方市はInstagramもすごく力を入れていますよね。高槻市がすごくおしゃれな投稿をしているみたいで「高槻に負けへんようにやる!」っておっしゃってました。

狩野さん
あ、それ、別のまちの職員さんも言ってました(笑)!

情報発信に囚われすぎると本質を見失う。

狩野さん
個人的に理想的な取り組みだなと思ったのは、ニュージーランドの首都ウェリントンの事例です。コロナ渦中、ニュージーランドは完全に都市をロックダウンしたんですよね。ウェリントンは、お年寄りやひとり暮らしの方は特に不安な日々を送っていたと思います。そんな中、市のアートセンターが取り組んだのが「ロックダウンランチ」といって「コーヒーとサンドイッチを片手にZOOMでおしゃべりしませんか?」というものなのですが……。


ー 物理的な支援のほかに、メンタル的なサポートがあるのはうれしいですね。


狩野さん
「ただの情報発信で終わらないこと」は、Web発信におけるキーポイントだと思っていて。大事なのは「情報発信からつながりをつくること」だと思うんですよ。


あぁぁぁ…、今すごくドキッとしました。……私自身、仕事でSNSを使って集客する場面が多々あるんですけれど、どうしても「来てください!」の一方通行になってしまうというか。告知告知に脳が働いちゃうんですよね 、反省です。

狩野さん
実際に日本の自治体は、情報発信こそ力は入れているものの、その先にある「つながりをつくる仕組み」までは考えられていないケースが多くて。もっとよい仕組みにアップデートできたらと思っているんです。

ー「 つながりをつくる仕組み」ですか。



狩野さん
普段当たり前だと思っている物事も、一度立ち止まって「本当にそうだろうか?」と考えれば、今よりもより良い仕組みにアップデートするきっかけづくりになると思うんです。

たとえば、大学は授業料を一括で払うという仕組みが採用されていますが、もし自分が受けたい事業だけにお金を払う仕組みをつくれたら、もっと手軽に多くの人が学びの機会を手にすることができますよね。

そんな授業料に関する「なぜ」から生まれたのが、僕が定期的に開催しているトークイベント「サロン文化大学」です。

サロン文化大学 より


いろいろな人たちの協力のもと開催できているイベントではありますが、これもひとつの仕組みのアップデートなのかなと。

とはいえ、なんでも良いから仕組みを変えたいとは思っているわけではなくて。う〜ん、そうですね……常に僕は物事を「心地よい仕組みに変えたい」のかもしれないです。


先日、自治体の方とお話しする機会があったのですが、行政機関において「当たり前になっている仕組み」を変えていくことは、とても大変なことだと伺いました。同時に、変えてくれる市民の声や民間の声がキーになってくるとも。

『まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト』を読んで「これまでの仕組みをアップデートしてみたい」「情報発信に挑戦したい」と思う人が増えたら、まちはもっと面白くなりそうですね。



狩野さん
そうですね。実際にSNSで発信してみると、まちの魅力を発信したり、まちづくりに関心がある人が、想像以上に多くて、僕自身「すごいなあ」と驚いたんです。この本がまちづくりに関わるみなさまのお役に立てればうれしいです!

時代は紙からウェブへの過渡期だった。

狩野さんは、大学を卒業してすぐにフリーランスの編集者としてお仕事を始められていますよね。「会社員」という道をあえて選ばなかったのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

狩野さん
きっかけと言えるかはわからないのですが、大学時代はアルバイト情報誌の編集部でアルバイトをしていました。
1998年あたりの求人情報といえば、今みたいにネットで手軽に調べられるサイトはなく、ほとんどが有料の求人雑誌だったんですよ。


ー90年代の終わりといえば、個人用の携帯電話が普及し始めた頃ですよね。


狩野さん
ですね。まさにアナログからデジダルの過渡期でした。当時はパソコン自体が高価な存在だったから、求人誌の編集作業も、カメラマンさんから納品されたポジフィルム写真をハサミで切ってスキャンして……と今思えばかなり手間暇かけていました。

ライティング・取材の枠を超えて。まちづくりで生まれたつながり。

「まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト」の執筆もひとつですが、狩野さんといえばライター・編集者であるのと同じくらい「まちづくりに関わる人」というイメージが大きいのですが、そのあたりはいかがでしょう?


狩野さん
編集の仕事をしていると、日々いろいろな人に出会う機会があります。独立したての頃は求人誌の仕事を業務委託で受けつつ、少しずつ仕事の幅を広げていきました。


当時、大阪市・北区の中崎町に住んでいたのですが、昼はカフェ・夜はバーとして利用できる「Common Cafe」の常連でした。そこで出会う大人が何だかみんな面白いことをしている人ばかりで。

この場所での出会いをきっかけに、その後2004年から2010年までの6年間、数ヶ月に1度のペースで開催される「けんちくの手帖」というイベントに混ぜてもらうことになったんです。それはもう、近所のお兄ちゃんにドッチボールに誘われるような、自然な流れでした(笑)

狩野哲也事務所公式サイトより

「けんちくの手帖」はマニアックな「けんちく本」や「けんちく人」を集めて、既成のメディアとは違うルートで世に広めることをたくらむプロジェクト
狩野哲也事務所公式サイト

狩野さん
まちづくりやイベントを通して、これまで仕事で出会わなかった人とのつながりも増えていきました。

「水都大阪」というプロジェクトでは、大阪中之島を舞台に市民レポーター主軸にまちの魅力を発信する「水辺の部活動」のコーディネートを担当させていただいたこともあります。

狩野哲也事務所公式サイトより

2011年に携わった際の僕の仕事は、コアとなる市民レポーターの方にSNSなどを活用した情報発信の方法をレクチャーするというもの。「けんちくの手帖」でご一緒している「studio-L」さんからのご依頼でした。当時大学院生で参加していたレポーターの岩切さん、今回執筆させてもらった『まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト』の担当編集者なんです。


ーまちづくりで生まれたつながりが、1冊の本をつくるとは!人の縁はつながっていくんですね。

一過性で終わらせない「まちづくり」とは「まちの人たちのつながりをつくること」

ちづくりに関わるようになって、ライター・編集者という仕事に変化はありましたか?



狩野さん
いろいろなことを一歩引いて「大きい視点で見ること」「クリエイティブの発想を伝えること」を意識するようになったと思います。
僕は、ただ話を聞いて、原稿を納品するだけなのはあまり意味がないと思っていて。

例えば、こちら。2015年ごろにつくらせていただいた、宮城県栗原市の移住定住ガイドブックを例にお話しすると……

 栗原市移住定住ガイドブック「くりはら田舎暮らし」|きてみらいん くらしたい栗原 より


移住をうながす目的の冊子なんですね。


狩野さん
そうなんです。
もし今後の人生で、どこかの地域に移住することになったとしたら……まずは初めの一歩としてどんなことが知りたいですか?


そうですね、生きていかないといけないので、まずは仕事でしょうか。


狩野さん
きっと多くの方が同じように考えると思います。実は、栗原市で働く人の大半は、農業従事者なんです。だからまず、僕自身が「クリエイター(ライター・編集者)の仕事をしながら、兼業農家で栗原市で暮らすならどうするか?」という視点で、宮城県や栗原市のウェブサイトで農業に関する情報を集めてみました。


なるほど。調べてみて良い情報は見つかりましたか?


狩野さん
正直、農業についてある程度ベースの知識がないと完全に理解するのは難しいなと思いました。あとは、宮城県と栗原市、県と市の情報がうまく連携されておらず、それももったいないなと。

地元の人を読み手のターゲットにするなら問題がないのかもしれませんが、移住者(県外の人)を対象とするなら、話は別ですよね。
だからこそ、誰が読んでも分かりやすいテキストの作成は、まず第一に考えました。


でも、ただ納品するだけでは効果が薄い気がして。

まちにある「移住・定住者を増やしたい」という温度感が消えないようにするためには、栗原市で暮らす人を巻き込む仕組みが大事だと思ったんです。

そこで、移住を促進する部署の方と、農業をサポートする部署の方で話し合う機会を設けてみたり、行政の人と地域の人が繋がるFacebookグループをつくったりと……いろいろ試行錯誤しながらがんばりました。

一貫性で終わるものだけじゃなく、最終的に「まちの人たちのつながり」をつくっていく。結果としてそれが「まちづくり」になるんじゃないかなと思っています。

クリエイティブな発想は、人との会話やSNSの発信によって生まれる。

良いサービスやものをつくることと同じくらい、つくったものを届けることは難しいし、みんな悩んでいますよね。「クリエイティブな発想」を生み出すために大事なことって何なのでしょうか。


狩野さん
自分の頭の中だけで考えて完結することってそんなに多くないんです。僕の場合は、大方次の2つに当てはまるかもしれません。

1つ目は、人に会って話を聞くこと。

このコロナ渦中で難しいかもしれないんですけど、今回の本が出来上がったら制作に関わってくれた人に、できるだけ会いに行って、少しだけでも話ができればと思っています。「今、実際に困っていることはないですか?」ってヒアリングしたり、反対に自分の企画を持っていって意見をもらいたいです。それが今後のアイディアの種になるから。

「まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト」特設サイト より

2つ目は、ぼんやり頭の中で浮かんだ疑問やアイディアを、行動に移す前に、一度TwitterやFacebookに投稿して「どう思いますか?」って問いかけてみること。

そうすると反応の良し悪しで「ああ、こういうものは受け入れられるんだ」って事前に情報を得られるし「これってどうなんだろう?」と自分の素朴な疑問やモヤモヤも解決できる。

クリエイターや一般の方など、いろいろな人の意見が聞けるのは、SNSの魅力だと思います。結果、反応がよかったものをより深く掘り下げることもできるのもありがたいですね。

もし、学生時代に戻れるなら何をするか。

コワーキングスペースビィーゴは、社会人の方だけでなく、小学生から大学生まで、多くの学生さんにご利用いただいています。

これまでたくさんの職種の方を取材されてきた狩野さんですが、もし今学生時代に戻れるならどんなことに挑戦してみたいですか? また、進路や将来に迷っている学生さんに向けて、何かアドバイスをお願いします。


狩野さん
僕が大学に入学した頃は、数年前に「湾岸戦争」があって、ご時世的に海外旅行どころではなかったんですよ。だけど、なんとか「今だ」というタイミングで関西大学の国際交流センターを使ってハワイ大学に留学をしたんです。

泊まっている宿舎には、韓国や台湾、香港などいろいろな国の方がいて、仲良くなるチャンスはいっぱいあったのに、結局日本人ばかりで固まっちゃって。あれは、もったいなかったと、大人になってから思います。

以前、仕事でデジハリの大学院で授業に呼んでもらった後の飲み会で、アジアの留学生が多い中、モンゴルの方とおしゃべりする機会があったんです。その時「魚介類を生まれてはじめて食べたんだよ」って言われて。……驚きました。

ところが、その後の会話で、モンゴルにまつわる話題が自分の中から何も出てこなくて。大学で歴史の勉強をしてきたのに「一体何をしてきたんだろう」と恥ずかしくなりましたね。

大人になってからのほうが、海外の人と知り合う機会が増えたんですFacebookでつながるんですけれど、言語がわからないから、コミュニケーションが取りにくい。言語がわかっていたら、SNSの発信や本の出版も外国版がつくれたんじゃないかと思ったり。


もし学生時代に戻れるなら「言語を覚えてから話そう」という考え方は捨てたいです。

TOEICでいい点数をとることって、ただの手段じゃないですか。本当の目的は、外国の人と知り合ったり、その国の文化を深く知ることだと思うから。だから、学生さんはまずは「浅い会話」でいいから、いろいろな国の友だちをつくったらいいんじゃないかと思います。

そういうとこからいろんな国の歴史的な背景を学ぶのがいいと思います。

『まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト』の感想。

※ここからは、スタッフおでんが『まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト』を読んだ感想を書いていきたいと思います。本が気になった方は、全国の書店やインターネットからも購入可能です。ビィーゴの本棚にも置かせていただいていますので、ぜひご覧ください!


狩野哲也さんと話していると、普段の何倍も自分の中に「なぜ」という感情が湧き上がってくる。

本書を読むまで、それはプロのライターとして狩野さんの「質問力」が優れているからだと思っていました。

だけどそれだけではない。

狩野さんご自身も「情報発信」という手段を通して、日々滝のように湧き上がる「なぜ」と長年向き合ってこられたのだと思います。

論理的思考からはほど遠い「THE・直感人間」の私ですが、狩野さんの「どうしてそう思うんですか?」の魔法にかかれば、仕事の進め方から、日々の情報発信まで「本当にそうだろうか」「他によりよい方法があるのではないかな」と、不思議と止まっていた思考が動き始めるのです。

私にとって『まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト』は、日本全国(海外を含む)のウェブ発信の事例が分かりやすくまとめられた「情報発信のバイブル」的存在。

もちろん、本書で紹介された事例の中で「とんとん拍子で楽に成功しました」という自治体は、ひとつもないのでしょう。

同時に本書は、全国に実在する多くの広報担当者がトライ&エラーを繰り返し、コツコツと成功体験を積み重ねた努力の証でもあります。

「まだまだ、やれることはあるはずですよ」

読めば読むほど、狩野さんにそう言われているような気がする。

「ウェブ発信は難しい。自信を持って発信しても、リアクションをもらえないこともある。だから正解が分からない!」

もし、私と同じような悩みを抱えている人がいるのなら、諦める前に一度、本書を手にとってみてほしい。

ウェブ発信は難しい。もうやれることはないかもしれない」

……果たして、本当にそうだろうか!?

試行錯誤を繰り返し、仕組みをアップデートし続けた人だけが手にできる「発信力」のヒントを探しに、今日も私はページをめくりたいと思います。

この記事を書いた人
おでん
おでん
ビィーゴのコミュニケーター。生まれも育ちも枚方です。趣味はカメラ、最近ランニングも始めました!